尿路結石
尿路結石は、腎臓や尿管、膀胱、尿道にできる結石(石のような塊)で、激しい痛みを引き起こすことがある病気です。
発症すると突然の激痛に襲われることが多く、場合によっては救急受診が必要になることもあります。
本コラムでは、尿路結石の症状・検査・治療について詳しく解説します。
尿路結石の症状
尿路結石の症状は、結石の大きさや位置によって異なりますが、代表的なものは以下の通りです。
激しい腰や脇腹の痛み(特に尿管結石)
突然の激痛(疝痛発作)が起こり、姿勢を変えても楽にならない、痛みが波のように強くなったり弱くなったりするなどの症状があらわれます。
血尿(尿に血が混じる)
肉眼で赤く見えることもあれば、顕微鏡でしか確認できないこともあります。
頻尿・排尿時の違和感
結石が膀胱近くにあると、トイレが近くなったり、排尿時に痛みを感じたりすることがあります。
吐き気・嘔吐
強い痛みとともに、吐き気や嘔吐が生じることがあります。
発熱・悪寒(尿路感染症を伴う場合)
結石が原因で細菌感染を起こすと、高熱が出ることがあります。
特に、激しい痛みや発熱がある場合は、早急に医療機関を受診することが重要です。
尿路結石の検査
尿路結石が疑われる場合、以下の検査が行われます。
尿検査
血尿の有無を確認し、感染の兆候(白血球や細菌)も調べます。
結石の成分を特定するために、尿のpH(酸性・アルカリ性)を測定することもあります。
画像検査
- 超音波検査(エコー)
- レントゲン
- CT検査
血液検査
腎機能のチェックや感染の有無を調べます。
尿路結石の治療
尿路結石の治療は、結石の大きさや症状の程度によって異なります。
保存療法(自然排石)
5mm以下の小さな結石の場合、結石が自然に排出されることを目指します。
体外衝撃波砕石術(ESWL)
5~20mmの結石になりますと、そのままでは排出が難しいため、体外から結石を砕き小さくしてから排出する方法が用いられます。
内視鏡手術(TUL・PNL)
大きな結石になりますと手術にて結石が行われます。
尿路結石の予防法
尿路結石は再発しやすい病気です。予防のために以下のポイントを意識しましょう。
- 水分をしっかり摂る(1.5~2L/日以上)
- 塩分を控える(ナトリウムは結石を作りやすくする)
- 動物性たんぱく質を摂りすぎない(肉・魚の過剰摂取を避ける)
- シュウ酸を多く含む食品を控えめに(ほうれん草・ナッツ・チョコレートなど)
- クエン酸を含む食品を摂る(レモン・梅干しなど)
- 適度な運動をする(カルシウム代謝を良くするため)
結石が疑われる場合は、早めに受診しましょう
尿路結石は激しい痛みを伴うことが多い病気ですが、小さな結石なら自然に排出されることもあります。
痛みや血尿がある場合は、早めに泌尿器科を受診することが大切です。
また、水分摂取や食事管理を意識することで、結石の再発を防ぐことができます。
もし過去に尿路結石を経験したことがある方は、日頃の生活習慣を見直し、予防を心がけましょう。